WEBマーケティングとか優しさとか 木村圭宏 

人生に意味などない 意味付けは自分自身で

私のあこがれ、それはバイオリンを演奏すること

 小説を読むのが好きだったので、小説の中の人物がバイオリンを弾いている
描写がすごく好きで、しかもピアノなどよりは習っている人が少なく
なんとなく知的に見える!というのがカッコイイ!と思ったきっかけです。

とはいえ、住んでいたのはドがつくほどの田舎。ピアノやエレクトーンの
教室はあっても、バイオリンの教室はありませんでした。
そんな時に、学校に赴任してきた校長先生がなんとバイオリン弾きでした。
もう頭もごま塩というよりも白髪にちかい色。
背がたかくひょろっとした感じの先生で、校長先生らしく、ゆっくりと
やさしく話す先生でした。
ずっと物語の中の人物が弾いていたバイオリンを現実に、しかも
校長先生が演奏して聞かせてくれるというので、すっかり好きになりました。
そして、そんな素敵な楽器を自分も弾いてみたいと思いました。
でも、引っ込み思案だった私はなかなか先生に声をかけることが
できませんでした。普通の担任の先生ならばともかく校長先生では
なかなか接触する機会もありませんでした。

ある日、朝の集会で校長先生がバイオリンを演奏してくれた日のことです。
給食の時間に校長先生が私のクラスに来て一緒にご飯を食べることになりました。
校長先生は普通、校長室で食べているのですが、1クラス1年1回ずつ
給食を一緒に食べることにしているのだそうです。
そして、まったく偶然ですが私の隣の席で食べてくれることになったのです。

この機会を逃しちゃいけない、と私はなけなしの勇気を振り絞って
校長先生にバイオリンを教えてほしいとお願いしました。
すると先生は「私のへっぽこバイオリンでいいならいつでもいいですよ」と
快く引き受けてくれました。
結局、先生がその後体調を崩されたり、校長先生は実はとても忙しいようで
実際に教えていただくことはできませんでしたが、
その時の先生の様子は今でもはっきりと覚えています。

その後、進学を機会に都会に引っ越し、バイオリン教室に通う
ことになりましたが、私のバイオリンの先生はいまでもその校長先生だと思っています。
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