人は考える。のではなく、考えさせられている。哲学の概念と選択の科学から学ぶ
人間は考える葦である。と説いたのはフランスの哲学者パスカルである。
その実 人は考えない 考えないといけない事に突き当たり考えさせられるのである。
朝 定時に起きて顔を洗い電車に乗って職場に通勤する。これに大きな思考はない。単なる日々ルーチンである。
一方 定時に起きて乗るはずの電車が事故で停止している。想定しない変化が起きて、ここで初めて考えさせられるのである。コロナ禍が長期化することによって考えさせられている人は増えているでしょうね。
人は考える。のではなく、考えさせられている。
哲学者ジル・ドゥルーズが示した概念である。習慣化されルーチン化した日常に変化が起きた時に初めて人は思考するということである。
人生は「選択」「偶然」「運命」の3つから成り立っている。
選択の科学という著作で有名なCアイエンガー教授は 人生は「選択」「偶然」「運命」の3つから成り立っている。この中で、自分の意思でコントロールできるのは選択だけだ。従い、人生をより良く生きようと思えば、選択の質を高めることが大切になる。
選択の質を高めるために大事なこと
1、意思決定バイアス 選択に対する「思い込み」を持つ傾向があるという事
2、選択肢を自ら「創造」していく 人生という自分だけの芸術作品を創り上げていく行為
「社会をどうしていきたいのか?」「自分の所属する会社・事業の存在意義とは何か?」「自分自身はどうなりたいのか?」等々
が選択する上での重要なファクターである。実現するためのビジネススキルには手段と目的の整理が必要だと私自身は考えている
シーナ・アイエンガーはコロンビア・ビジネススクールの教授で、NHKの「白熱教室」で講義模様が放送
原題は『The Art of Choosing』は愛読書である。